糖尿の悩み
糖尿病は、ミネラル不足が招く現代病の代表のひとつ。ひとたび糖尿病になってしまうと、治りにくい病気であるばかりでなく、肝臓、腎臓、脳への悪影響や、糖尿病性の網膜症、血管障害など、様々な合併症を引き起こします。
糖尿病の原因
糖尿病自体の原因は、血液中の糖を細胞内へ送り込むインスリンというホルモンの分泌不足、またはインスリンの作用が不十分なことがあげられますが、それ以上に恐ろしい合併症の原因は、血液中の糖分(ブドウ糖の)の多さ、つまり血糖値の高いことが問題になります。血糖値の高い血液は、いわばネバネバのシロップのようなもの。血液の流れを悪くし、体のあちこちに様々な悪影響を与えます。
つまり、血糖値が高くなってきた段階で手を打っておかなければ、糖尿病はもちろん、血液と関わりの深い心臓疾患や脳血管疾患など、現代人の三大死因である恐ろしい病気に至ってしまうのです。
血糖値がちょっと高いだけだからとか、まだ糖尿病には至っていないからなど、油断している方は要注意。すぐにでも血液をさらさらしなければ、大変な事になることを自覚して下さい。
血糖値を下げるために重要な働きを担うミネラル
初期の糖尿病や、血糖値が気になりだした程度の場合は、食事療法や運動によって治療することができますが、そこでポイントとなるのがミネラルの摂取なのです。ミネラルの中でも特に亜鉛は、インスリンの合成やその安定性の向上を助けるほか、血液中の糖を細胞内に送り込むときにも関与するなど、血糖値を下げるために重要な働きを担うミネラルなのです。
細菌の糖尿病治療に用いられる「インスリン亜鉛製剤」は、通常のインスリン注射後に亜鉛を加えたもので、インスリン単独よりも血糖値を下げる作用が5倍も持続することが知られています。このように、最先端の治療の現場でも、亜鉛というミネラルが注目を集めているのです。